1枚目 まずは標高29.0Mの霊峰「小笠山(こがさやま)」を軽く制覇
2枚目 続いて目指すは「小笠山」と同じく標高29.0Mの峻険なる「笠伏山(かさぶせやま)」。お、木々のむこうに泉が見えている。火山性の山では噴火跡が湖になっていることがよくあるのだ。まぁ、ここの話ではないがね。
3枚目 この看板が山のいたるところに散見される。左上にカラスの子が3羽、真白三角目で大きな口をあけており、非常に不気味なイラストになっている。右は親ガラスが、どう見ても「シェー」いや違うな。これは「アッと驚くタメゴロウ」かな、をしており、「近くにカラスの巣があり、親ガラスが子供を守ろうと攻撃的な態度をとることがあるので気をつけてね」というような趣旨が全く伝わってこない。子供は凶悪そうだが、親はユーモラスだもんね。 また、「何をどう注意すればいいのかね?」という質問が沸いてきたりもして、人にモノを伝えるということの難しさを、文字通り絵に描いた、見本のような看板であるよね。
4枚目 というようなことを考えているうちに、道が険しく・・・ん? うん。険しくなってきた。この果てしなき急坂を登ってゆくのだ。
5枚目 こ、この果てしなき急坂を・・・登って、の、のぼって・・・
6枚目 さらにまだ延々と続くこの坂を上り詰め・・・
7枚目 ついに「双子山(ふたごやま)」標高33.3Mの征服に成功した。大泉連山の最高峰である。ここまで標高が高くなると酸素が薄いのか、呼吸が・・・はあはあ。
8枚目 「双子山(ふたごやま)」を下り、次の頂に向かう。ちと暗いが「双ケ丘(ならびがおか)」標高27.8Mに到着。今日の旅はここで終わりにしようと思ったとき、家の鍵がないのに気づいた。し・・・しまった・・どこで落としたんだろう・・・。そうか、きっとこういうおバカな写真を撮ろうと、カバンからカメラを引っ張り出したときに落ちてしまったに違いない。と、大急ぎで再びこの連山を制覇、さらに周回道路や樹のみちなど、今日歩いたところを小一時間も探し回ったが、見当たらなかった。 どうしよう・・・と憔悴して公園事務所に「すみません、鍵を落したようで、もしやこちらに届いてないでしょうか? 鍵束なんですけど、あ、自転車の鍵ばかりで束はない。すみませんが、もし届いたら電話いただけますでしょうか。えっと、パンダのキーケースに獅子頭の鈴、鍵が5、6本ついてるやつなんで・・・」と言うと、もうひとつの事務所に電話で聞いてくれた。「届いている」と言う。喜び勇んで自転車に飛び乗り、1.5km離れたもうひとつの事務所へ。 「あ、これです。双子山付近で来園者の方が見つけてくれた・・(やっぱりカメラ出したときやな・・・)そうですか、どうもありがとうございました。」 いやいやあぶなかった。今日は家に誰もいないので、夜に誰かが帰ってくるまで締め出されるところだった。鍵はいつもカバンのフックに引っ掛けて落ちないようにしてるのだが、今日はたまたまそれをしなかった。そしてそういう時にこういうことが起こるのだ。まったくほんとに困ったもんだよな。
(つづく)