2008年8月2日 ボクは、上野多慶屋の店先にいた。
カントクはずらりと並んだ自転車を見回し、ボクを見つけた。
ブレーキを確かめたり、サドルに座ってみたりしていたけど、
店の中に入ってしまった。
店から出てくたカントクは、もと来たほうに歩き出した。
あれ?買ってくれないの?カントク~!
・・・・
カントクが戻ってきたのは、一時間くらいも経ってからだった。
ヤマサの昆布つゆと、乾麺のそば、うどんが入った袋を持っている。
まだ何か考えていそうな感じだったけれど、
ボクを連れて店の中に入って行った。
前カゴとワイヤー鍵も買って、ボクに跨ったカントク。
でも、走り出したとたんに、前輪が変な具合に横向きになって
グラッとバランスを崩した。
前ブレーキが効き過ぎだったのと、
車輪の大きな普通の自転車より、ハンドルが軽いようで、
カントクも何が起こったのかわからず、びっくりしたようだ。
それから上野から浅草まで、10分か15分くらい走った。
途中浅草六区のSEIYUで、煮物やサラダ、ミニトマト、鳥のササミ、
ひき肉、ウィンナー、炭火焼き鳥なんかを買い、
レジ袋をハンドルにぶら下げて帰ってきた。
エレベーターには折りたたんで乗らないといけないかと思ったけど、
対角線上にピッタリと収まった。
折りたたみ自転車だけれど、できれば折りたたみたくない。
折りたたまずに済むならばそれに越したことはない。
とカントクは言う。
今日は2008年8月2日 カントクと出会った日。